【伝統工芸品のご紹介】~石見長浜面~

【伝統工芸品のご紹介】~石見長浜面~

【石見神楽と神楽面】

島根県石見地方は、神楽が盛んです。

もともと収穫期に自然や神への感謝をあらわす神事として、お面は夜を徹して神社に奉納されていました。

石見神楽は日本神話を源拠とし、演目も豊富で極めて多彩であることが特徴です。

 

明治(1868年頃~)に入ると、氏子を中心とした神楽の団体が次々と結成され、

伝統芸能として現在でも受け継がれています。

一針一針、丹念に縫込んで作られた豪華絢爛な衣装も、石見神楽の大きな特徴の一つです。

また、勇壮でテンポの速い石見神楽に欠かせないのが、

軽くて丈夫な石州和紙(ユネスコ無形文化財)で作られた『石見神楽面』です。

 

 

 

【製造工程】

  • ①粘土で面になる原型を作る。
  •  
  • ②乾燥後、和紙を幾重にも貼り重ねる。

 

  •  
  • ③和紙が乾いたら、原型を崩しながら型から外しとる。
  •  
  • ④型から外した面の裏に、柿渋を塗り乾燥させる。
  •  
  • ⑤目・鼻・毛を植える部分に穴をあける。
  •  
  • ⑥胡粉を幾度か塗り、乾燥させる。
  •  
  •  
  • ⑦彩色・絵付けをする。
  •  
  • ⑧毛を植える

 

 

【石州和紙】

石州和紙は、島根県石見地方で製造される和紙です。

その起源は704年頃まで遡り、国の重要無形文化財、伝統的工芸品、無形文化遺産の指定を受けています。

また、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。

今日の社会環境や世界情勢の変化によって、後継者や原材料不足等の問題が出てきています。

しかし、この貴重な伝統技術を末永く保存・伝承するために、懸命な努力が積み重ねられています。

 

 

【縁起物】

近年、神楽面は縁起物としても需要が旺盛になってきており、

神楽舞だけではなく、新築祝や記念品などの贈物としても珍重されています。

 

 

 

【柿渋:自然塗料】

渋柿の未熟果を擦り潰した汁を発酵させて濾過したものを、柿渋(かきしぶ)と言います。

柿渋液の中に含まれる柿タンニンには「防水・防腐・防虫効果」があり、太古の昔より自然塗料として使われてきました。

 

 

【焼杉】

伝統的な建物の外壁材料として使われていました。

あらかじめ表面を焦がし炭化状にしておくことで、初期の着火性を低くして耐火性能を持たせます。

また、風雨にさらされる杉板の耐久性を高める役割も担います。

 

 

SELECT JAPANでは20歳未満へのアルコールの販売はいたしておりません。

年齢のご確認をさせていただきます。

申し訳ありませんが、この度はご利用いただけません。

生年月日をご入力ください

生年月日をご入力ください:

個人情報の保護

利用規約