【伝統的工芸品のご紹介】~西陣織(京都府)~
2019.07.18 リリース
【西陣織の由来 – 金襴地】
金襴地とは、綾地または繻子地などの地組織に金切箔または金糸などで紋様を織り出した美麗豪華な織物です。
この技法は1573~92年頃に中国から伝わり、その後、京都の西陣で盛んに織られてきました。
西陣金襴は、神社仏閣を荘厳に飾る戸帳や打敷、僧侶の袈裟、茶道具の名物裂等、さまざまな用途で使われています。
昔から変わらぬ伝統工芸と思われがちですが、実際には世界各地のデザインを取り込み、
伝統を重んじつつも新しい感性を加えながら成長してきました。
紋様の多くは天平時代を中心とした「東大寺正倉院宝物」をルーツとして、
その後「南蛮伝来の宝物柄」など、時代ごとに新しさを取り入れつつ発展し続けています。
【製造工程】
①図案
最も重要な工程の一つであり、伝統的な紋様に新しいデザインを取り入れながら描いていきます。
②紋意匠図
織物の設計図にあたり、方眼用紙に図案を拡大して塗り分けをします。
③紋彫
紋意匠図を基に縦33cm、横4.5cmほどの短冊型の紋紙にピアノ式紋彫機を使って、
経糸の上げ下げを指令する穴をあける作業です。
④手機
金襴は複雑な織物であるため手機でひたすら織っていきます。
(箔糸を竹のへらで一本ずつ、丁寧に手作業で織りこんでいきます)
⑤仕上げ加工
織り上がったものを蒸気の中に通して、独特の風合いをつけていきます。
【アフリカ紋様】
この紋意匠のデザインは、考案者が子どもの頃から憧れていたアフリカに思いを馳せて誕生しました。
過酷な大自然の中で、星を割いてしまうほど巨大になるバオバブの木(『星の王子様』より)。
そして、乾いたサバンナで野生動物が息づきながら闊歩する偉大な様を、キラリと光る金襴地に織り込んでいます。
【燕矢紋様】
京都を含め日本では、春から初夏にかけて、燕が民家の軒先などに巣作りします。
季節が巡ると「燕のように大空を飛んで各国を見聞してみたい」と言う憧れが、織りこめられています。
【菱つなぎ紋様】
水辺の「菱の実」に似ていることで「菱型」と名づけられた「菱」に、
古来より親しまれてきた松の葉を入れて「松葉菱」としました。
菱は繁殖力が強いので「子孫繁栄」、松は常緑樹である事から「長寿」という、どちらも縁起の良い意味があります。
【散雲丸龍紋様】
古来より、龍は世界各地の神話で登場する神秘的な伝説の神獣・霊獣であり、幸運の象徴でもあります。
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