【伝統工芸品のご紹介】~法被~
2020.04.2 伝統工芸品について
【法被の由来】
江戸時代後期、武家社会を中心に羽織が法被に変化していきました。
元々は、武士が家紋を大きく染め抜いた法被を着用したのが始まりだと言われています。
法被は、襟から胸元にかけて縦に文字を入れることが可能です。
例えば、「着ている者が所属している組織(=め組小頭)」「本人の名前(=大工留吉)」
「伝えたい言葉(=いらっしゃいませ)」のように文字入れできます。
法被は、日本人が大好きな祭には欠かせない日本の伝統衣装の一つです。
『法被を着ると祭の血がたぎる』という言葉のごとく、男衆も女衆も大汗をかく人が多いです。
しかし、法被は風通しがよく動きやすいので、汗を気にすることなく祭に集中できます。
また、皆が同じ法被を着ることによって統一感が感じられ、気持ちを一つにすることができ…
これこそが、まさに祭の醍醐味なのです。
【製造工程】
①デザイン
- 素材、色、柄、サイズ等を決め、最終のデザイン画をつくる
②版下作製
- 「版下」といわれる型紙を作製する
- ※作製する法被の配色により型の枚数も変わる
③型貼り
- できた型紙を細かい網状のスクリーンにアイロンで接着させる
- ※「紗貼り」と呼ぶ型貼り作業
④手染め
- 無生地にしっかりと染みこませるよう丹念に染め付ける
- ※染め上がりの状態を均一に保ちながらの素早い作業は染め職人技の真骨頂
⑤洗い
- 染め付けた色が落ちないように「洗い」をする
⑥乾燥
- 本来は天日干しにて乾燥させる
- ※特別な乾燥室もある
⑦製法/ 仕上げ
- 裁断し、1枚ずつ丁寧にミシンがけを行なう
- ※手縫いの物もある
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